- 不動産営業の平均年収
- 不動産営業の年収が高い理由
- 職種別年収ランキング
- 年収アップのコツ
「不動産営業は年収が高い」というイメージがありますが、実際にいくら稼げるのか分からない人も多いでしょう。
年収1000万、2000万円と高収入を目指すには、稼ぎやすい職種や給与体系を把握しておく必要があります。
本記事では、不動産営業の年収ランキングや年収が高い理由、年収アップ方法を解説しています。不動産営業に向いている人やよくある質問も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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不動産営業の平均年収は579万円
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、令和5年の不動産営業の平均年収は579.5万円です。
日本人の全産業の平均年収472.9万円と比べると約106万円も高いですが、この金額を「想像していたより低い」と感じる方もいるかもしれません。
年収に差が生じるのは、不動産営業に限った話ではありませんが、会社規模や業種、年代、給与体系によって年収が大きく前後するためです。
例えば、インセンティブ制がある会社では、営業成績に応じて基本給にプラスして稼げます。
インセンティブ制では、必ず平均年収が稼げるという保証はありませんが、実力次第で年収2000万円以上稼ぐことも可能です。
不動産営業で2000万円稼ぐ方法が知りたい方は、以下の記事も参考になります。
【職種別】不動産営業の年収ランキング
不動産営業と一言で言っても、業種や分野はさまざまです。選ぶ仕事によって「稼ぎやすい・稼ぎにくい」といった差が生まれる点には注意してください。
不動産営業で稼ぎやすい職種ランキングは、次の通りです。
- 1位:投資用不動産営業
- 2位:土地活用営業
- 3位:売買仲介営業
- 4位:賃貸仲介営業
- 番外編:自営業で独立
一つずつ順番に解説していきます。
1位:投資用不動産営業
不動産営業の中でもっとも稼ぎやすいのは、インセンティブが高額な投資用不動産営業です。
目安にはなりますが、中古ワンルームマンションを年間24戸販売すれば、年収1000万円に到達すると言われています。成約金額が増えるほどインセンティブも高額になるため、中には年収3000万円を稼ぐ人もいます。
完全実力主義の会社がほとんどで、経験や年齢も関係ありません。未経験の20代が、10年目のベテランの成績を超えるといったケースも多くあります。
ただし、インセンティブが高額な一方で、業務がきついことも覚えておきましょう。
お客様からの信頼を得るためには、基本的なビジネスマナーだけでなく、不動産投資の専門知識も求められます。不動産投資営業で稼ぎ続けるためには、社会情勢やトレンドを読む力も必要不可欠です。
2位:土地活用営業
投資用不動産と同じく、高額なインセンティブを導入しているのが土地活用営業です。
土地活用営業は、地主に対しての提案営業を行います。
具体的な提案例は次の通りです。
- 土地にアパートやマンションを立てて収益を出すことを提案
- 空いた土地にかかる税金対策を提案
提案が通れば、1回の取引額が億単位になることも少なくありません。
年齢や経験に関係なく、1000万円以上の年収を目指すことも可能です。また、規模によっては数十億単位の取引もあるため、収入は青天井と言えるでしょう。
土地活用営業は、アポから不動産が完成するまでに1年以上要することも多々あります。長期スパンでじっくり向き合うことで稼げる仕事とも言えます。
3位:売買仲介営業
売買仲介営業の年収は、400万円〜600万円前後と言われています。「思ったより少ない」もしくは「年収の幅が大きい」と感じた方がいるかもしれません。
その理由は、売買仲介営業の稼ぎ方が次の2つに分かれるためです。
- 固定給少ない+インセンティブ多い
- 固定給普通+インセンティブ少ない
インセンティブが多い会社であれば、売買仲介営業でも年収1000万円に到達可能です。ただし、固定給が少ないので、売上を上げられなければ平均年収を下回ってしまう可能性があります。
一方、インセンティブが少ない会社は安定していますが、平均以上の収入を短期間で目指すのは現実的ではありません。
売買仲介営業で年収1000万円を実現するには、インセンティブが多い会社を選ぶのがポイントです。
4位:賃貸仲介営業
不動産営業全体の平均年収は579万円ですが、賃貸仲介営業の年収は300万円から500万円前後と言われています。
賃貸仲介営業の年収が平均を下回っている理由は、次の2つが挙げられます。
- 成約単価が低い
- インセンティブで大きく稼げない
高収入を目指しづらい賃貸仲介営業ですが、メリットもあります。
例えば、飛び込み営業や新規開拓営業を求められることがほとんどない点です。精神的にも肉体的にも負担が少なく、安定した収入を稼げるのは魅力の一つでしょう。
全産業の平均年収である472万円超える年収を目指していきたい人には向いている職種です。
不動産営業の年収が高い理由3選
不動産営業が、他の業種と比べて年収が高い理由は次の3つです。
- 商品単価が高いから
- インセンティブがあるから
- 利益率が高いから
売買で扱う不動産では数百万円や数千万円、場合によっては数百億円という金額が動きます。そのため売上金額が大きくなるほど、インセンティブが高額になり年収も高くなる傾向があります。
例えば、報酬が1%だった場合、1億円のマンションを売れば100万円のインセンティブを受け取れる計算です。
また、不動産は一般的に仕入れ金額と販売価格の差が大きく、利益率が高いのも理由の一つです。
企業として利益を確保しやすいビジネスモデルであることや、在庫を抱えるリスクが低いことが業界全体の年収を押し上げていると言えます。
不動産営業で年収アップする3つの方法
ポイントを押さえて職種や会社を選ぶことで、希望の年収アップを狙えます。
不動産営業で年収アップするには、次の3つの方法があります。
- 大手不動産会社に就職する
- インセンティブに比重がある会社を狙う
- 不動産投資、売買営業を選ぶ
一つずつ詳しく解説していきます。
大手不動産会社に就職する
各社の公開資料を基に年収を比較してみると、大手不動産会社の平均年収が高いことが分かります。
不動産業における上位5社の平均年収は以下の通りです。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | ヒューリック | 1,907万円 |
2位 | 地主 | 1,718万円 |
3位 | 霞ヶ関キャピタル | 1,407万円 |
4位 | 三井不動産 | 1,289万円 |
5位 | 三菱地所 | 1,273万円 |
上位にランクインしている企業は、いずれも平均年収は1000万円以上です。
大手不動産会社は高インセンティブ率なだけでなく、基本給が高く安定している点も平均年収を押し上げる要因と言えます。
インセンティブ率の高い会社を狙う
インセンティブ率は、不動産会社によって異なります。一般的には5%から15%ですが、中には、30%程度還元している企業もあります。
年収をアップさせるには、なるべくインセンティブ率が高い不動産会社に就職して、売上を上げていくことがポイントです。特に大きな金額が動く職種では、インセンティブ率が年収を大きく左右します。
ただし、インセンティブ率を公開している企業はあまりありません。
企業に直接問い合わせるか、転職エージェントを通して確認するのがいいでしょう。
不動産投資営業、土地活用営業を選ぶ
不動産営業の中でも、青天井で稼げるのは不動産投資営業と土地活用営業です。
どちらも、高額な不動産を取り扱うことが多いため、インセンティブの額が大きくなり年収アップが見込めます。
どちらも給料形態は、固定給が低く、インセンティブ率が高いことが一般的です。実力次第ではありますが、しっかりと成績を上げていけば年収アップが可能です。
年収1000万円に止まらず、年収2000万円と目指していきたい方は、扱う金額が大きいかつインセンティブ率が高い職種を選んでください。
住まキャリでは、不動産業界専門の転職エージェントとして、あなたにピッタリな求人を紹介させていただきます。
- 業界専門のアドバイザーとして内定までをサポート
- 不動産業界における求人数2500件以上
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不動産営業に向いてる人の3つの特徴
理想の年収で稼いでいくには、その仕事が自分に向いているのかというのも大切なポイントです。
不動産営業として向いているのは、次の3つの特徴がある人です。
- 人と関わるのが好きな人
- 忍耐力がある人
- フットワークが軽い人
一つずつ詳しく解説していきます。
人と関わるのが好きな人
不動産営業は、物件を買いたい人・借りたい人、物件のオーナーなど幅広いお客様と接しなければなりません。
お客様の要望を聞き、適切な提案ができるコミュニケーションスキルが求められます。安心して契約してもらうためには、相手目線に立った細やかなコミュニケーションが必要です。
また、土地活用営業や注文住宅営業のような長期スパンでのお付き合いをする職種の場合、お客様から信頼されるスキルがあるといいでしょう。
忍耐力がある人
契約を勝ち取るまでの過程で、プレッシャーやストレスを感じることがあります。お客様との商談や交渉だけでなく、上司から厳しい指導やノルマの負荷もあるでしょう。
不動産営業は稼げる金額が大きい反面、契約を勝ち取るまでの道のりは簡単ではありません。
しかしその分、契約に結びついたときのやりがいは大きいと言えます。契約までの過程を耐えられる人や、給料をモチベーションに辛さを乗り越えられる人は、不動産営業に向いています。
フットワークが軽い人
不動産営業は商談場所や物件への移動が多く、お客様からの急な要望もあるためフットワークが軽い人は向いています。
ライバルが多い不動産業界では、お客様からの問い合わせに迅速に対応することが求められます。優先順位を間違えて行動した結果、他社に奪われてしまったということも少なくありません。
相手に合わせた柔軟な行動や、スピーディーに対応できるフットワークの軽さが必要と言えます。
不動産営業の年収についてよくある質問
最後に不動産営業の年収について、よくある質問をご紹介します。
不動産営業の年収でよくある質問は、次の3つです。
- 20代でも1000万円稼げる?
- 不動産営業は稼げるけどきつい?
- 不動産営業には資格がいる?
一つずつ詳しく回答していきます。
1.20代でも1000万円稼げる?
インセンティブ制度次第ではありますが、不動産営業なら20代でも1000万円稼ぐことが可能です。
不動産投資営業のようなインセンティブ率が高く、実力主義の会社を選べば、年齢に関係なく年収1000万円を目指せます。特に、動く金額が大きい不動産を扱っている場合は、ある程度の成績を残せば年収1000万円も夢ではありません。
ただし、不動産会社は、年功序列の制度が残っている会社が多いのも実情です。入社前には、会社の給料形態を忘れずに問い合わせておきましょう。
2.不動産営業は稼げるけどきつい?
不動産営業は「きつい」という意見があります。
令和4年上半期雇用動向調査結果の概況によると、不動産業の離職率は、調査対象の16業種中7番目です。こちらのデータは、不動産営業以外の部門を含めたデータですが、離職率はやや高いと言えます。
きついと感じて離職する人ばかりではありませんが、ラクな職場とは言えないかもしれません。
きついと感じる理由は、以下のようなものがあります。
- 毎月ノルマに追われる
- 休みが取りづらい
- 成果主義
このように、不動産営業はきついと感じる場面もあります。
しかし裏を返せば、自分の頑張り次第で年収アップや自分の裁量で働ける魅力があるということでもあります。中には、きつい業務もありますが、やりがいを感じられる仕事とも言えるでしょう。
3.不動産営業には資格がいる?
不動産営業は専門的な知識が必要ですが、資格は必須ではありません。しかし、資格を持っていないとできない業務もあるため、取得しておいた方が良い場合もあります。
不動産営業で取得しておいた方が良い資格は、以下の2つです。
- 宅地建物取引士(宅建):営業から重要事項説明まで一貫して対応できる
- FP(ファイナンシャルプランナー):金銭面で専門的なアドバイスができる
資格を取得することでお客様に適切な対応ができたり、資格手当がもらえたりと営業活動や収入面でプラスに働きます。
もちろん資格を取得したからといって営業成績が上がる訳ではありません。ただし、専門的な知識が深まることで、お客様からの信頼を得やすくなる可能性があります。
不動産営業の武器として、資格取得を計画に進めていくのもいいかもしれません。
資格については以下の記事に詳しくまとめていますので、参考にしてください。
不動産営業で年収を上げたいなら、自分に合う仕事内容や職種を選ぼう
不動産営業は他業種に比べて平均年収が高く、年収2000万円も実現可能です。ただし、職種や会社規模、給与形態によって年収は大きく変わってくるため注意が必要です。
インセンティブ率が高い職種を選べば、年齢や経験に関係なく高収入を目指せます。しかし、高額な不動産を扱う職種は高収入を得られる反面、仕事がきついと感じることも少なくありません。
仕事内容が自分に向いているかを考えて職種を選ぶことが大切です。
不動産営業はどの職種でも結果を求められる大変さはありますが、頑張りを年収に反映されるので、やりがいを感じられることも魅力の一つでしょう。
「自分に合った不動産営業について詳しく知りたい!」
「しっかり稼いで年収アップを目指したい!」
という方は一度プロに相談してみるのも一つの方法です。
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- 不動産業界の求人数2500件以上
- 新規相談実績が年間3000件以上
「まずは求人を見てみたい」「不動産営業についてもっと知りたい」という方は、ぜひお待ちしております!
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\ 不動産営業について聞きたい /
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