リフォーム営業の年収相場を解説！給与形態の違いと求められる人材の特徴

リフォーム営業の年収は、給与形態が異なることで差が生じます。こちらの記事では、リフォーム営業の年収相場を詳しく解説し、給与形態別のメリット、デメリット、求められるスキルについてご紹介します。

収入アップを目指してリフォーム営業に転職したい方は、ぜひ、参考にしてください。

リフォーム営業の年収相場

リフォーム営業に転職した場合、年収アップは期待できるのでしょうか？リフォーム営業の年収相場について解説します。

平均年収は400万円～430万円と言われている

求人ボックスがまとめた求人統計データによると、リフォーム営業の正社員の平均年収は412万円です。（※2024年6月の求人情報から算出）

国税庁の「令和4年分の民間給与実態調査」によると、日本全国の平均年収は458万円であり、一般的な年収相場に比べると低い傾向にあります。

しかし、これは平均値であるため、あくまでも年収の目安としてとらえておきましょう。

参照：求人ボックス（給料ナビ）
参照：「令和4年分 民間給与実態統計調査」｜国税庁

他の職種に比べて収入の幅が大きく変動する

リフォーム営業の年収相場は412万円ですが、収入の幅を見てみると、300万円から674万円と大きく差があることが分かります。
年収が高い方では600万円を超えており、国民の平均年収である458万円を大幅に上回る水準で高収入も期待できます。

収入に幅があるのは、リフォーム営業が他の職種に比べ、収入が大きく変動しやすい給与形態であることが関係しています。次章では給与形態別に年収の違いを詳しく解説します。

給与形態によってリフォーム営業の年収に差が出る

リフォーム営業では、主に固定給制と固定と歩合が組み合わさった、2種類の給与形態に分けられます。

給与形態	平均年収
固定給制	350万円～400万円
固定+歩合制	800万円～1000万円

2つの平均年収を比べると、固定給制は350万円～400万円と安定した給与形態であることが分かります。
一方、成果によってインセンティブを得られる固定+歩合制では800万円～1000万円と幅が広く、努力次第では1000万円を超えることも可能です。

歩合率は企業によって異なるため、年収に大きく差が出やすいのが特徴です。
次章では、固定給制と歩合制のメリット、デメリットについて詳しく解説します。

固定給制のリフォーム営業の年収は低い？メリット・デメリットを解説

固定給制とは、一定期間の労働に応じて決まった額を支給する制度を指します。固定給制のメリット、デメリット、さらにどのような人に向いているのかを解説します。

固定給制のメリット

固定給制のリフォーム営業では、売上成績に関わらず毎月決まった給与が支給されます。
業績に左右されず安定した給与が得られるため、成果を出せなかった場合や長期休みがある月でも給与への変動がなく安心です。

また、社員同士で売上成績を競い合うことがないため、協力しやすい環境が整っている点も固定給制のメリットです。チーム全体で業務を進めるため、残業時間も比較的少ない傾向です。

固定給制のデメリット

固定給制は昇格やボーナスの機会がありますが、成果に応じて給与が大幅にアップすることはありません。そのため、自分の実績や成果が給与に反映されず、目的意識が低下する恐れがあります。

さらに、成果を上げても給与が変わらないことで、仕事へのモチベーションの低下を招く可能性もあるでしょう。成果主義の人にとっては、給与体系に物足りなさを感じる場合があるため、自分に合った給与形態を選ぶことが大切です。

安定して働きたい方は固定給制がおすすめ

安定した収入で働きたい方は、固定給制の企業を選びましょう。特に、以下のような方は固定給制がおすすめです。

一定の給料が毎月支払われる固定給制では、昇給や資格手当など給与アップが期待できます。また、年収の目安が立てやすいため、ライフワークバランスを重視したい方にもおすすめです。

歩合制にプレッシャーを感じる方や、中長期的な目標を持って仕事に取り組みたい方にも固定給制が向いています。

歩合制のリフォーム営業の年収は高い？メリット・デメリットを解説

安定した給与である固定給制に比べて、変動が大きい歩合制にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。歩合制の特徴について詳しく解説します。

歩合制のメリット

歩合制は、売上に応じて賃金が決定する給与形態であり、高額な商品を扱うリフォーム営業では歩合制を取り入れる企業が一定数あります。リフォーム営業では、固定給に歩合給を上乗せする「固定給＋歩合給」という仕組みです。

成果が給与に反映されるため、努力次第で高収入が得られる点が魅力です。収入に上限がなく、1000万以上も夢ではありません。

歩合制は、仕事へのモチベーションも保ちやすく、達成感を得られるでしょう。

歩合制のデメリット

歩合制は、成果を出さなければ基本給や手当などに限られるため、収入が安定しない点がデメリットです。業績が低迷すると収入が急激に減少するリスクもあります。

仕事を始めたばかりの人は、業務に慣れるまでは成果が出にくく、収入が不安定になりがちです。高収入を得るために、契約獲得まで長時間仕事に向きあうこともあります。

仕事中心の生活になり、プライベートとのメリハリがつきづらくなることもデメリットと言えるでしょう。

稼ぎたい人は歩合制がおすすめ

歩合制は、仕事の成果が直接給与に反映するため、大きなやりがいに繋がります。そのため、以下のような方は歩合制がおすすめです。

歩合率により実力次第で高水準の年収が期待できるため、収入アップを目指したい人に向いています。
また、自分の努力の成果を数字で示すことができるため、成果を直接評価される環境で働きたい人にもおすすめです。

リフォーム営業の年収は営業スタイルによって大きく異なる

リフォーム営業の年収は給与形態だけではなく、営業スタイルによっても大きく異なります。

こちらではリフォーム営業の対象物件や営業スタイルの違いを詳しく解説します。

リフォーム営業の対象物件

リフォーム営業の主な対象物件は以下のとおりです。

リフォーム営業では、小規模なリフォームから間取りの変更や電気設備の入れ替えなど大規模なリノベーションまで対象物件はさまざまです。取り扱う物件により売上も大きく異なります。

また、企業によっては内装だけではなく外装工事も行います。そのため、対象物件に合わせた提案が必要となり、建築や設備、デザインなど幅広い知識が求められます。

新規開拓営業

新規開拓営業は、新しい顧客を獲得するための営業スタイルです。リフォーム営業の新規顧客獲得方法は、

このような方法で新規顧客を開拓します。新しい顧客へのリフォームの提案が通れば、収入アップが期待できます。

新規開拓営業には、アポなしで突然訪問する飛び込み営業もあります。個人宅への飛び込み営業は、潜在顧客を掘り起こせるというメリットもあるため、チャレンジ精神があり、行動力がある人に向いています。

反響営業

反響営業とは、お客様からの問い合わせに対応する営業スタイルです。自社のホームページやチラシなど、リフォームに興味を持ったお客様が対象となります。

お客様のニーズを的確にヒアリングし、提案内容とお客様の要望がマッチすれば成果につながります。反響営業は、お客様主導の問い合わせ案件です。

そのため、事前知識を豊富に持ち、他社と比較しているお客様が多いため、自社の強みをアピールできる提案力が求められます。

飛び込み営業のない求人もある

飛び込み営業は、場合によっては冷たく対応されることもあるでしょう。そのため、飛び込み営業に不安がある方は、自分に合った営業スタイルの企業を選ぶことがおすすめです。

例えば、新築部門のあるハウスメーカーでは、新築を購入した方が営業対象となります。そのため、アポなし訪問など新規開拓営業の必要がありません。

新築物件のアフターフォローとして継続的にお客様と関わりたい方は、飛び込み営業のない求人を選びましょう。

リフォーム営業で年収を上げるには？求められるスキルや資格

リフォーム営業で求められるスキルや、役立つ資格について解説します。

コミュニケーションスキル

リフォーム営業では新規開拓、反響営業などさまざまな営業スタイルがありますが、どの営業手法にも欠かせないのがコミュニケーションスキルです。また、高単価の商材を扱う営業職のため、お客様との信頼関係の構築も大切です。

そのため、誰とでも臆せず話せる方は、自然とお客様との距離が縮まり信頼関係が深まりやすくなります。

イメージを形にする提案力

リフォーム営業の仕事はお客様のさまざまな悩みを引き出し、イメージを形にする仕事です。そのため、抽象的な要望を具現化する提案力が求められます。

お客様の話に耳を傾け、悩みや希望を把握し、潜在的なニーズを引き出せるヒアリング力も必要です。お客様目線で考えられる方は、リフォーム営業では大きな力を発揮できるでしょう。

スケジュール管理能力

リフォーム営業では、お客様とのやり取りだけではなく、外部との調整が多いことも特徴です。工期が決まると製品を取り扱うメーカーや、現場監督、不動産会社など、多くの関係者との調整が必要です。

そのため、日程通りに進行させるスケジュール管理能力が求められます。複数のタスクを効率的に進め、予期せぬトラブルにも迅速に対応することで、お客様の満足度を高めることができるでしょう。

有資格者

特定の資格を持っていると手当がつく企業もあるため、収入アップが期待できます。

持っておきたい資格は次のとおりです。

• 建築士
• 宅地建物取引士
• ファイナンシャルプランナー

建築関連の資格を取得していれば、リフォームの構造や強度に関してより専門的な提案が可能です。また、ファイナンシャルプランナーの資格を活用し、リフォームローンや資金計画など金融面でも的確にアドバイスできるでしょう。

営業経験者・業界経験者

住宅業界の経験者は、住宅や建築の専門的な知識があるため、リフォーム営業への転職に有利です。
また、営業経験者の方は、販売する商品が異なるものの、営業職で培ったコミュニケーション能力やヒアリング力、提案力はリフォーム営業でも大いに活かせます。

営業職や住宅業界で得た経験は、転職の際のアドバンテージとなるため自分の強みとしてアピールしましょう。

リフォーム営業に向いている人については、以下の記事にも詳しくまとめています。

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年収だけじゃない！リフォーム営業で働くメリットとは？

リフォーム営業で働くメリットを見ていきましょう。

収入アップが期待できる

リフォーム営業では、収入アップが期待できます。歩合制の場合、努力して成果を成し遂げた分だけ給与に反映されます。自分の実力が数字で評価されるため、大きなやりがいにもつながるでしょう。

建築・金融な知識が身につく

リフォーム営業は、学びの多い業界です。例えば、リフォーム営業に携わることで、家の構造など建築に関する基本的な知識が身につきます。

また、お客様と交渉する際には、リフォームローンや利率、返済方法、使用できる補助金など金融の知識も増えるでしょう。得た知識を基に資格を取得すれば、報酬アップも期待できます。

未経験求人も多い

リフォーム営業は未経験求人も多く、どなたでも挑戦しやすい職種です。求人のなかには、経験が浅い方向けの研修制度が充実している企業もあります。

実践しながら営業スキルを学べるため、目標意識が高い人はチャレンジしてみるといいでしょう。

女性でも活躍できる

リフォーム営業の求人には、女性の方でも働きやすい条件の企業も多くあります。

固定給制の給与形態であれば、年収の目安が把握しやすいため、出産や育児などライフプランに合った働き方ができるでしょう。

リフォーム営業の年収は幅広い！自分に合った営業スタイルで収入アップを

リフォーム営業の年収相場は国民の平均年収より低い傾向ではありますが、収入の幅は広く、努力次第で高収入を目指せる仕事です。新規開拓営業や反響営業など営業スタイルによっても給与に大きく差が出ます。

そのため、自分に合った営業スタイルの企業を探すことが大切です。建築や金融の知識が身につきキャリアアップも期待できる職種なので、ぜひ、挑戦してみてください。